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2022/10/01

2022.10.1 英語コーパス学会参加・シンポ司会

表記に参加し、特別シンポの司会を担当しました。

シンポでは、学習者コーパス研究において多元的なコーパス準拠モデルの使用を提唱しておられるGilquin氏と、ELFの立場からモデルの問題に別視点を持つPitzl氏をお招きし、それぞれの見解を語っていただきました。

異なる立場のぶつかり合いの中から、参加者は、それぞれが、自身の研究や教育で用いるモデルの形を考えるきっかけを得たのではないかと思います(少なくとも私はそうでした)。二名の講師に加え、大変刺激的なな企画を立案された名城大の藤原先生に深く御礼申し上げます。

個人的には、なぜともかくも通用しているのに、あえてそれをanalyseしないといけないのだ、compareしないといけないのだ、というPitzl氏の指摘がこたえました。これに対するはっきり答えを持つようにしないと、学習者コーパス研究のさらなる展開はむつかしいなあと再確認した次第です。比較は科学研究の基本だろう、という反論だけではいかにも弱いと思われます。この点、自分でももう少し考えてみます。