表記に出席し,講話を行いました。
1 言うべきことは全部言う Say all of what you should say
★実験の前提,実験のやり方,質問紙調査なら具体的な質問文などを省略せず詳しく報告する。発表だけでやったことの全体像がきちんと伝わるようにする。
2 問題をクリアに示す Clarify the problem
★解決すべき問題・課題を明確に示し,その解決への道筋を明確に示す。
3 客観的に議論できる問いを Have good RQs
★客観的なデータに基づいて反論が可能な(Karl Popper)問いをたて,それを議論する。
4 AimとRQを前面に More focus on Aim & RQ
★実験が先ではなく,Aim/RQを先に立て,その手段として実験を位置づける
5 「狭く深い」実験を Depth rather than width
★たくさんのことを浅く調べるのではなく,絞り込まれた1つの観点を徹底的に詳しく調べる。
6 調査対象の選定根拠を Show reasons for your choice
★なぜそれに注目したのか,なぜそれを観点としたのか,その根拠を示す。
7 分割して議論する Analyze only one parameter at one time
★対象を塊で議論せず,構成要素に分解してからリサーチデザインを組む。
8 指標を疑う Doubt on your indices
★使用している指標が真に測りたいものを測っているのか,内省的・批判的に考える。(たとえば,blinks---瞬目/まばたき数は,指標として何を計っているのか究極的には不明)
こうやって書き出してみると,毎週やっている大学院のゼミ指導(修士・博士)とまったく同じ内容であることに気づきます。高校生探究であれ,博士論文であれ,研究には一定の普遍的な道筋や作法があるのだと言えるでしょう。