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2020/03/11

2020.3.11 ベイズ統計学講習会参加

私も所属している神戸大の数理・データサイエンスセンターで以下の講演会に参加しました。

ベイジアンネットワーク・テキストマイニング講習会
2020年3月11日(水) 8:50~16:40
六甲台第2キャンパス 自然科学総合研究棟3号館 1階 125室

当日は2つのソフトウェアをハンズオンで使いながら,ベイジアンの分析と,テキストマイニングの実践を体験しました。ベイズについてきちんと学んだのは初めてでしたが,講師には基礎からおしえていただき,いろいろ勉強になりました。

ベイズの分析ではSEM(構造方程式モデリング)に似た因果を示すパス図が生成されますが,SEMとは異なり,得られたモデルの中で,あるデータを変えると他のパラメタがどう連動して変わるのか,シミュレーションすることができます。


SEMとベイズの違いについて言うと,SEMは連続データを式で表現することにウェイトを置くのに対し,ベイズは離散データを確率で表現するといった方向性の違いがあるそうです。SEMが現象(の背後にあるモデル)の記述の道具であるのに対し,ベイズはシミュレーションを志向しているとも言えそうです。

コーパス言語学への応用を考えた場合,パラメタの関係を式で表さず,確率のシミュレーションに使う,というベイズの特徴を使って,どういう面白い分析ができるのか(できないのか),ちょっと考えてみたいです。