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2019/05/30

2019.5.30 2019年度第1回科研研究会「日本語教育とコーパス」開催@神戸大

神戸大学石川科研研究会「日本語教育とコーパス」

〇日 程: 2019年5月30日(木)0900~1130
〇会 場: 神戸大学国際文化学研究科D603会議室
〇主 催: 神戸大学国際文化学研究科 石川慎一郎研究室
〇参 加: 学内・学外を問わず,どなたでもご自由に参加いただけます。会場までの経路案内はこちら(※会場は石川研究室と同じフロアです)。

プログラム(暫定 ※題目は変更される可能性があります)

0850 会場・開会

《招待発表》
0900~0930
胡君平先生(成都理工大学)
教育現場に役立つ日本語教育法とその実践の模索ー中級以上の学習者を対象にー

(参考)先生の最近の論文
胡君平(2017)「中国語母語話者による日本語の「させる」構文の習得」
胡君平(2016)「台湾人学習者による日本語使役文の用法別の使用実態―LARP at SCUの分析結果から―

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《一般発表》
◎コメンテーター:胡君平先生(成都理工大学)

0935-0950
張晶鑫(神戸大院D)
翻訳小説からみるオノマトペの中日対照

0950-1005
肖锦莲(神戸大院D)
日本語学習者の文体の変化ー自由作文における文体シフトの発生要因の解明ー

1005-1020
鄧琪(神戸大院D)
コーパスに基づく外来語形状詞「ナ」・「ノ」による名詞修飾節の調査

(休憩)

1030-1045
王思閎(神戸大院M)
日本語学習者の作文に見るオノマトペ使用:LARP at SCUを用いて

1045-1115
石川慎一郎(神戸大)
C-JAS/ LARPを用いた習得研究の展望:個体データをどう扱うか

《自由討議》
1115-1130

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(実施報告)




 当日は平日の朝という時間にも拘らず,学内外から15名の参加があり,充実した研究会となりました。胡先生は,緻密な分析デザインに基づく博士論文の概要をご紹介くださった後,現在,先生が進めておられる反転学習型・オンライン併用型の日本語教育の実践についてご報告くださいました。英語教育に比べると,古いスタイルの指導が多いとされる日本語教育を変える大きな可能性を見たように思います。胡先生は,院生発表にも丁寧なコメントを下さり,今後の彼(女)らの研究に大きな刺激を頂いたように思います。
 終了後は昼食会を持ち,中国における日本語教育の現状,今後の日本語教育研究の進め方,中国における大学教員職の展望等について,引き続き,有意義な議論を行うことができました。胡先生はじめ,参加の各位に御礼申し上げます。