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2018/12/22

2018.12.22 第四回 学習者コーパス・ワークショップ & シンポジウム 講演

第四回 学習者コーパス・ワークショップ & シンポジウム ―第二言語習得における語彙の役割―
2018/12/22 東京工業大学田町キャンパス

国立国語研究所/広島大の迫田久美子先生の科研ワークショップで,東大松下先生,実践女子大山内先生とともに,シンポジストを務めました。


発表者:石川慎一郎(神戸大)
演題: L2語彙力の発達をどう見取るか? どう数えるか?

石川の講演では,学習者コーパス研究の精度を向上させるには,1つのコーパスで得た知見の再現性を別のコーパスで検証するmixed corpora replication(MCR)( Ishikawa, in press)が必要であるということを主張し,過去に行った学習者コーパスを用いた2つの語彙習得研究を紹介しました。


縦断コーパスではNが1~数名ということが多いですが,このとき,習熟度(学習期間)の差と個体差のどちらが語彙使用を決定しているかは悩ましい問題です。



C-JASを使った検証では,学習期間よりも,個体差を基準にデータがまとまることがわかりました。こうしたデータを組み合わせて,どう知見を一般化していくか,さらに考えてみたいと思います。