道徳教育では,自分・相手・社会・自然の4つの観点が重視されており,これらに対して,価値理解,内省,多元思考,熟考という4段階の認知プロセスが想定されます。講義ではこれらを整理した16マスのグリッドを示し,授業のデザインや評価のマトリックスとすることを提案しました。
また,生徒の身近なリアルを大切にしつつ,価値の衝突を体験させる重要性について言及し,NHKの開発している道徳TV教材(http://www.nhk.or.jp/doutoku/kokorobu/)のトピックを一例として紹介しました。こうしたモラルジレンマは,道徳だけでなく,「考える力」を養う幅広い科目指導で応用できるでしょう。
講演スライドより