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2025/05/27

2025.5.27 兵庫県立姫路西高校で講演

 表記で講演を行いました。

講演スライドより


高校探究では、最後に英語発表を持ってくることが多いのですが、高校生の素朴な目線からすると、周囲の大半が日本人という日本語環境の中で、why in English?という気持ちになるかもしれません。

わたしたち現役の研究者が日々感じている「英語で仕事をするあたまりまえ」を、お説教っぽくない形で未来の研究者の卵にどう伝えるか、さらには、「日本人の英語」を自分のアイデンティティとすり合わせる重要性をどう伝えるか、短い講演ではありますが、姫西のみなさんが何かを感じてくださったならうれしいです。



2025/05/20

2025.5.20 文化庁国語審議会・文字活字振興事業審査会に出席

この日は虎ノ門の文化庁/文科省で、午前・午後と3つの会議に出ました。


・文化庁国語審議会 (ローマ字答申、いよいよ大詰めへ・・・)


・文部科学省 日本語教師養成・研修推進拠点整備事業(近畿ブロック)にかかる担当者との意見交換会(狙いに即応した実績の挙証が悩ましい・・・) 


・令和7年度文字・活字文化資源活用推進事業審査会 (助成対象の事業者の審査を行いました)資料


文字活字文化資源活用推進事業というのは、町の本屋さんがなくなっているというような現状の中で、地域の活字文化振興を目指した事業を選定して財政的に支援するという枠組みです。今回は初回の審査となりましたが、多くの意欲的な事業者からの応募があり、今後、ノウハウの普及や共有が期待されます。


読売新聞に、採択された取り組みの一つが紹介されています。

日本初「物語の自販機」、今夏にも駅や観光案内所に登場…設置場所が舞台の作品冒頭や名場面を無料で印字(2025.6.6.7記事)


国が助成の仕組みをつくり、取り組みを選定し、支援するとともにノウハウの共有を促進する・・・・文化行政というものがこういう風に進んでいくのだということを審査のプロセスを通して学ばせていただいた気がします。言いたいことを言いっぱなし(?)の学者の仕事と、結果につなげる行政の仕事との間には、本質的な違いがありそうです。


2025/05/17

2025.5.17 文部科学省 日本語教師養成・研修推進拠点整備事業(近畿ブロック)部会・研修会に出席

表記に出席しました。午前の部会の後、午後は公開研修会でした。


イベントの記録


文部科学省 日本語教師養成・研修推進拠点整備事業(近畿ブロック)2025 年度 第2回・第 3 回公開研修会

登録日本語教員時代に求められる2つの視点―「連携」と「史的俯瞰」―(ポスター


日時 2025 年 5 月 17 日(土) 13:00~15:30

会場 大阪 ヒルトンプラザウェストオフィスタワー8 階会議室


13:05-14:05 第 2 回公開研修会 司会 建石始氏(神戸女学院大学)

橋本直幸先生(福岡女子大学教授) 「地域の日本語教育関連機関の連携をどう進めるか?~九州・

沖縄の取り組みを通して~」


14:15-15:15 第 3 回公開研修会 司会 浜田麻里氏(京都教育大学)

田尻英三先生(龍谷大学名誉教授)「文部科学省の日本語教育施策と日本語教師養成」



橋本先生のお話からは、参画メンバーの自発性を重視した組織づくり、組織運営について学びました。このあたり、私の苦手なところで大いに勉強になりました。田尻先生からは熱いメッセージをいただき、頑張らねば、と思いを新たにいたしました。

2025/05/09

2025.5.9 日本語教師教育者ネットワークの研究会に参加

下記のご講演をオンラインで拝聴しました。

佐野 香織 氏(武蔵野大学 グローバル学部 日本語コミュニケーション学科 教授)「社会的存在とは?―地域とのかかわりの中で考えてきたこと」


CEFRでは、社会の中で言語使用(者)を位置づける、などと偉そうに教えていても、「社会的ってなに」という根源的な問いと向き合うのをさぼってきたことを大いに反省させられる時間となりました。社会的でない瞬間がヒトにはないというところまで立ち返ってしまうと、社会的という言葉自体が無効化されてしまうなあといろいろと考えが膨らみました。

2025/05/07

2025.5.7 兵庫県立神戸伊川谷北高校/学園都市高校で講演

 伊川谷北高校(※本年度新入生より学園都市高校)で下記の講演を行いました。


講演スライドより



同校HPより


この日の講演会では、奇跡の出会い(!?)がありました。私は修士時代に、大学の近くにある予備校で非常勤講師をしていたのですが、その時の生徒だった方が、こちらの先生になっておいでで、終了後、声をかけてきてくださいました。長く教師をやっていると、こんなこともあるのだなと本当にうれしい再会でした。伊川谷北高校は、昨年度まで、母校の高校の恩師と、大学の同期がそれぞれ教員として働いておられ、何とも不思議なご縁のある学校です。合併で新しい学校に生まれ変わりますが今後も魅力的な探究指導を続けていっていただきたいと願います。