4月7日に兵庫県に緊急事態制限が出され,神戸大の開講は5/7~となりました。記録として,当研究室での現在の対応状況をまとめておきます。
(1)大学院ゼミ
5/5
大学院のゼミはほとんど問題なく,定例化できました。とくに,1)MとDを分割し,2)前日までに学生が報告を提出,それを当日添削する,というスタイルはやってみると非常に合理的で,仮に対面授業が再開されてもこのやり方を続けたいと思うぐらいです。
4/22
Mゼミ,Dゼミ,それぞれ毎週水曜で定例化されました。1回,約90分。ちょうど対面式の場合と同様です。対面式では,学生はゼミのその場で印刷して資料配布だったのですが,オンラインゼミになって前日火曜にMLに送る,教員事前チェック,水曜にそれぞれ指導を行う,ということで,むしろ効率化が図られている気がします。
4/8
すでに4月冒頭から週に1回,Zoomでのゼミを実施しています。初回は9人で実施しましたが,その人数だと効率的なコミュニケーションが難しくなることが分かったので,4/8以降は,後期課程ゼミ(教員含めて5名),前期課程ゼミ(教員含めて5名)にわけて,実施しています。
(2)大学院講義
5/5
学生登録も完了。学生には早期の受講を推奨。
4/29
講義ビデオが10週目まで完成。アップロード完了。BEEF反映完了。※ビデオは後で編集するとサイズが巨大化することが判明。教科書5章分は新規に取り直し。「90分1本」のようにするのではなく,1回の授業についても,内容の切れめに応じて20分程度の小さいビデオを複数作る方針に転換。
4/22
講義ビデオが2週目まで作成,アップロード完了。本日3週目を収録予定。
4/8
Zoomでの講義ビデオ作成を行う予定です(未着手)。
(3)全学共通講義
5/5
Q2用の全講義ビデオの作成とアップロードが完了。5/7の開講前に前期全体の用意が整った格好となった。
5/2-4
Q2も遠隔の可能性が高まったため,集中的にQ2用スライドの作成と講義の録画を行う。
4/24
第2回のzoom交流会。2回実施で約半数が参加。
4/23
作成済みの動画をPC上で一部カットするとサイズが膨大になったり,画質が劣化することが判明。結局,youtube上で1つ1つのファイルの末尾をカットすることに。作業完了。
4/22
Youtubeアップロード済みの動画の最後に,不要部分(講義が終わって「資料共有」を停止するまでの動きがそのまま録画されていた)があることがわかり,youtubeのeditor上で削除処理。カットするのは1分でも,20分の動画なら処理は同じだけ(20分)かかることが判明。今後はアップロード前にカット作業すべき。
4/21
全7回(Q1)×4種=約28本のビデオがすべて収録完了。アップロード完了。
4/20
zoomでの学生交流会実施。1クラス20分程度。各クラス10~15名の登録完了者に対して,参加は4名~9名程度。学生の不安やニーズを把握。
4/19
開講までのzoomでの学生交流会を企画。4/18までの登録完了者対象にinvitation発送。
4/13
大学の「うりぼーネット」,LMSの「BEEF」,Blogger上の告知ポストの3点に,とりあえずの情報公開が完了しました。4/13以降,大学のアカウント情報が新入生に配布されるとのことですので,なんとか間に合いそうです。
4/8
Zoomで講義ビデオを作成中です。大学決定により,第1クオータの7回分はすべてオンラインで実施となりますので,1回の授業につき,《予習タスクに回答したあと,3~4本の講義ビデオを見ていただき,その後,さらに講義ビデオに基づくタスクにオンラインで回答,次回にフィードバックビデオを見る》といった流れにする予定です。
講義ビデオ(作成中のもの)
今回,全国の大学教員には,何の準備もない状態で,突然,「強制的オンライン化」が課されたわけですが,よく考えてみると,講義配信は英米などの大学では以前から当たり前になっており,「やるべきだがやっていなかったことを(無理やり)やる」契機になったという側面があるかもしれません。
ライブの授業だと,学生の反応が良い潤滑油になって授業が回っていきますが,誰もいないところでビデオに向かって一方的に話したものを録画し,後で見直すと,説明の粗さや,流れのまずさが如実にわかります。小中高の教員に比べ,授業を振り返る機会が少なかった大学教員にとって,強制オンライン化は授業力を磨くチャンスになるかもしれません。長期の家ごもりでいささか気がめいりますが,そうした思いで過ごしていきたいと考えています。