日時 2019年12月21日(土)・22日(日)
会場 武蔵野大学有明キャンパス
全体テーマ:「学習」の多様化とSLA
シンポジウム(2日目)
「多様化の時代に、SLAの研究手法を再考する―「質」と「量」をつないでひらく、新しい試みを求めて―」
シンポジスト
八木真奈美氏(駿河台大学)質的研究の観点から
抱井尚子氏(青山学院大学)混合研究法の観点から
石川慎一郎氏(神戸大学)量的研究の観点から
コメンテーター
小柳かおる氏(上智大学)
★三者三様の立場から発表を行いましたが,なかなか盛り上がった面白いシンポジウムになったのではと思います。石川は,量的研究には「NPO問題」,つまり,N問題(母集団に対して必要な標本数が確保されている場合が少ない),p問題(有意性検定におけるp-hackingに対する批判が強まっている),o問題(outlier=外れ値が多い学習者データを事前の枠組みで分類して差を見ることには論理的矛盾が生じうる)の3つがあることを指摘し,統計を検定の道具というより発見の道具としてうまく使っていくことが有益ではないかという趣旨で話をしました。
★武蔵野大学有明キャンパスは,ビッグサイトのすぐそばで,建物上階の会議室からは東京タワーがきれいに見えました(小雨模様だったのが残念)。