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2016/06/28

2016.6.28 兵庫県立津名高校 特別講義

研究室のアウトリーチ事業の一環として,淡路島にある津名高校を訪問しました。2年生の5本のグループ発表を聞き,講評と助言指導を行いました。


生徒発表風景


講演プレゼンの一部


講演では,アカデミックプレゼンテーションの構成に関して,<問いを立てる>ことの重要性を強調しました。そもそも,論じようとする問題がなければ,解決の提案もできず,主張もなくなります。

たとえば,和食をテーマにした場合,こんな和食もある,あんな和食もある,といった漠然とした紹介系のプレゼンでは,主張が見えず,プレゼンとして評価されるのはむつかしいでしょう。

和食について話すのであれば,そこに存在する問題を見つけ出すことが重要です。たとえば,和食は国際的に評価されているにもかかわらず,日本の中高生はまだまだファストフードのほうを好むという現実があります。たとえば,これを「問題」とするのであれば,こうした現状を変え,中高生の食生活における和食の比率を今より飛躍的に向上させるにはどうすればいいか,そこに高校生ならではのリサーチやアイデアを盛り込んで提案を練り上げていけば,一つのプレゼンとして完成度が高まります。

高校生を指導していて思うことは,短期間に爆発的に成長することです。同校は,昨年度も,数か月でみちがえるほどすばらしい最終プレゼンを披露してくれました。次回,年末の再訪問が楽しみです。



明石海峡大橋(復路,神戸方面を望んで)